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株式会社田中俊行建築空間設計事務所は、用途・規模・構造を問わず、あらゆる建築作品を設計する事務所です。

コラム 2014年

1月6日 「仕事はじめ」
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あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。

 年明けから図面をバタバタ描いておりまして、これから3月末まではこの勢いでいくのであろうと気が遠くなりそうです。

 ………とはいえ、いつものことですからそれなりにやり遂げるのだろうと思ってはいます。一番心配なのが、今年の5月までに大きな油絵が完成できるのか…ということでして、副業の事を気にする毎日です。

 Hanaに邪魔されながらも少しずつ油絵を描いております。


1月11日 「熱き同志」
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 一昨日、コンペの納品の為に徹夜で仕事をしておりました。久しぶりの徹夜でして、まだまだやれるなぁ~と修行時代を懐かしく思っておりました。
 私は良かったのですが、足元で寝ているHanaには悪い事をしてしまいました。彼女は初めての外泊だったのですが、私のキーボードを打つ音でほとんど眠れなかったらしく、翌日はフラフラでした。昨日家に帰ったら嬉しかったようで、かなりのハイテンションで喜んでおりました。
 今朝はさすがに会社に行きたくないという素振りをしまして、私は会社に遅刻してしまいました。


 そんな徹夜をすることになった昼過ぎに、訃報が舞い込んできました。黒川時代の私より少し年上の先輩が突然亡くなったと…唖然としました。
 弊社スタッフの黒川OGから、彼の活躍はたまに聞いていて、私にとってはある意味黒川OBとしての競争相手でした。しかしながら、私は何となく彼を意識するのが嫌で、スタッフからの情報も聞き流しておりました。


 亡くなったと聞いて、初めて彼のHPやブログをみました。
 彼らしく頑張って建築を創って、彼らしく熱く建築を語っていて、何でこんなに早く逝ってしまったのか…まだやり残している事がたくさんあるでしょう。
 「なに死んじゃってんですか?早すぎるでしょう!Aさんらしい建築もっと創って、もっと建築を熱く語ってくださいよ!まだまだやり足りないと思っているでしょ…自分でも!!!」と天に向かって叫びたいです。

 ご冥福をお祈りいたします。


1月21日 「マスク」
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 3月末まではかなり忙しいのに、先週金曜日にスタッフの一人がマスクをして咳をゴホゴホとしておりました。日曜日に他のスタッフがゴホゴホ言いだして「マスクしてよ」と言ったのも束の間、私までゴホゴホとなりました。
 月曜日には一人が出社できなくなり、マスク組が増え、本日は全員風邪ひきとなりました。

 誰が悪いとは言いませんが…困ったものです。

 Hanaだけは元気に飛び回っております。


2月6日 「後厄」
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 今年は後厄なのですが、忙しくて厄払いできずにおります。

 この忙しい中、スタッフのパソコンが調子悪くなったり、コンペの連続落選記録も更新中でして、早く行かないとなぁ…と思っております。


 私のお気に入りだった森の携帯が、昨日朝起きましたら壊れておりました。

 犯人は勿論分かっているのですが、見るも無残に液晶画面が破壊され、木部も傷だらけでした。一応使えるようだったので、我慢して使うか迷っていたのですが、声があまり聞こえない状況となり仕方なく夕方に新しい携帯電話を購入しました。
 Hanaは自分と遊んでくれない原因の一つを破壊したのでしょう…私も反省してなるべく遊んでやるよう努めます。
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2月18日 「右脳」
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 「かわいい世界」という文章を学生の頃の活動で書いた事がありました。「かわいい」という言葉がいろいろな意味をもって文化を変えようとしているという文章でした。

 バタバタと働いていた2月の初旬に、ある企業から連絡があり「新たなブランドを立ち上げたいのだけど協力して欲しい」と。いろいろとお話しを聞いて快諾したのですが、学生の頃を想起させるような新たなプロジェクトとなりました。時間もなく、さらにバタバタとなってしまいましたが、久しぶりに私の右脳を刺激する案件を楽しませていただいております。
 詳しくは記せませんが、またお店がオープンした際にはご紹介させていただきます。


4月15日 「諸々」
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 新年度になってもかなり忙しくしておりまして、コラムの更新ができませんでした。

 バタバタだというのに年度末に緊急の仕事が舞い込み、さらにバタバタなのにもかかわらず上階から日曜日の夜に漏水し、それに伴う夜間の改修工事もスタッフが残っていて順調に進まず…と思ったらHanaにメガネをやられて買い換えて…Hanaにも遅くまで付き合わせて申し訳ないと思いながらもどうにもならず…でした。


 新年度になっても職人不足からか終わらない案件が幾つかあり、監理としても引っ張られましてスタッフ皆がヘトヘトとなりましたが、先週でようやくひと段落したかなぁ…という感じです。

 ………という事で、週末に強行日程で奈良と出雲大社へ行ってきました。


 金曜日の夜に新幹線に飛び乗り、京都を経由して奈良の白鹿さんの家へ。軽く酒を飲みながら、あては美味いタケノコの天ぷら。「明日早いから」と言われて床に就く。

 土曜日は5時に起きて、白鹿さんの運転で美しい雪景色の大山を眺めながら、出雲大社へ。
 昼前には到着して散歩をしながら参道の隅を歩き、若かりし頃一度来たときよりも迫力を感じずに、大国主さんに挨拶。
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 帰り際に現防衛大臣が参道の真ん中を歩くのを目撃し、端を歩かなあかんやろ…と白鹿さんがポツリ。

 腹が減って手招きする蕎麦屋に吸い込まれ、意外と美味かった蕎麦を喜んだ。食休みもなく車で移動し、日御碕へ行こうとしたら道を誤っている事に気付く。あらら…と思ったら美しい朱色の建物を見下ろし、行ってみるかと日御碕神社へ。
 鳥居をくぐる前のノウガキに、出雲大社の祖神様とあり、伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、ここは「日の本の夜を守れ」と勅命を受けた神社らしく、この偶然の出会いに皆で感激した。
 その余韻が残ったまま足立美術館へ。こんな田舎の美術館なんぞ大したことないだろうと思って入ったら、日本一の庭園と借景に度肝を抜かれ、珍しく感動してしまった。

 「さぁ、泊まるか。帰るか。」という微妙な時間ではあったが、奈良に帰る事を選択。何でもありの旅行。
 高速道路は渋滞表示だったが、行っても行っても渋滞に合わず、よくもまぁ、こんな時間に帰ってこれたと皆笑顔。………とはいえ腹は減り、今宵は近江牛をいただくことに。焼肉奉行を名乗り出て、ウィスキーをタラフクいただく。会話は弾み次はスペインへ行こうとなり、それであれば自宅の世界遺産DVDを観ながら飲み直すかと。
 気持ちよく疲労回復し床に就く。


 日曜日は少しゆっくり起きて、朝の散歩は秋篠寺。
 ここは毎年恒例の散歩であるが、私は伎芸天さんに会いに行くのが目的。いつものように本堂に入ると遠くに座り、ロウソクの火を眺める。誰が拝んでも静かで揺れない炎であった。
 人がいなくなると同時に「それでは!」と白鹿さんと伎芸天さんへと近づき、線香をあげて手を合わせる。目を開けると炎が大きく膨れ、目を上にやると炎が暴れ出した。離れるとまた小さく静かになるのだが、私が遠くからみたり近づいたりするだけで、炎は暴れる。「どこかに仕掛けがあるのでは?」との問いに、白鹿さんは笑った。

 お守りを交換した帰り道、突然の腹痛…「伎芸天さんから戻って来いと言われたのか?」

 我慢して戻り、用を足して土産を買いに近所の柿の葉寿司屋へ。
 秋篠寺で会った人々がいた。こんな偶然も珍しいと笑う。


 お昼になって、昨年と同じラーメンをいただく。どこか懐かしく、白鹿さんの奥様に感謝。
 駅まで車で送っていただき、笑顔で別れる。「また帰ってきてな!」と。


 強行スケジュールでの帰省(?)が恒例となってしまったのですが、この間「愛犬Hana」はどこで留守番してたのかというと…散々迷ったのですが、実は私とずっと一緒でした。
 新幹線に乗っても車に乗っても、白鹿さんのご自宅でもずっと静かにしてました。唯一暴れたのは白鹿さんのご自宅の庭で走り回った時くらいでしょうか。
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Hanaは私とずっと一緒にいられて喜んでくれたのか~は分かりませんが…。


4月30日 「サムとハル」
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 忙しくしている間に2つのニュースが話題となりました。

 ひとつはサム君の事件です。
 耳が聞こえないと偽り、ゴーストライターに作曲を依頼する等、どうしてこんなになってしまったのか…と哀れに思います。サム君ではなくゴーストライターだと分かったのであれば、そのゴーストライターが評価されても良いのではないかと思うのです…が、それが評価されないという事は、サム君がメディアによって創り上げられた虚像であったからでしょう…と言いたくなる訳です。


 次にハルちゃんの事件です。
 楽しそうに記者会見していた時は、こんな研究者はありえないだろうと思っていましたし、「私の後輩だから少しひいき目にみてやらねば…」とさえも思えないくらいの印象でした(弊社で昨年度、理科学研の設計に関与しましたが、現地へ行ってもあのような風貌の女の子はいませんでした)。
 まぁ、たまに(旧)理工学部でも彼女のような女性はいまして…優秀な研究者を口説いたのかなぁ~バカな男がいたものだ~と苦笑いしております。


 以前から記しておりますが、メディアコントロールされた情報が正論のような社会になってしまっており、何が正しいのか見極める力が必要となりました。…とはいえ、建築の世界でもそれは存在し、建築の聖なる方向を見失いつつありそうで恐怖心さえ覚えます。

 ………といいながら私は社会に逆流し、まだまだ負けませんけど~。


7月15日 「無題」
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 久しぶりにコラムを記します。長々と更新できなかったことを申し訳なく思っております。


 何で更新できなかったか…忙しいのはいつも通りだし、前回のコラムで社内異議があったりして面倒になったからか…?


 政治屋のアホなニュースがテレビを賑わせているようですが、もうバカばっかりで「自分が政治家になった方がましか?」と思う人がたくさんいるのではないかと思います。本来政治家は…たとえば私のようなアホにはできない職務で、国全体の過去と現在と未来を考えながらそれを細分化していって一人の国民を助けたりもするわけで、普通の人ではできないし、親が政治家だったからとてできる職務ではないと思います。などなど考えていると私も歳をとったのかなぁ~と思わずにいられなくなり、孤独な誕生日が軽やかに過ぎ去りました。
 とにかく知名度があるくらいで政治屋になろうとしないで欲しいわけです。だからバカばっっっかりで自分の事しか考えない政治屋が溢れているのです。
 真面目な政治家さんもたくさんおられるとは思いますが…。


 断腸の思いでHanaを預け、白鹿さんとスペインへ行ってきました。6月29日~7月6日の事でした。

 かなり刺激を受けて帰ってきましたが、時差ボケしている間もなく忙しい日々を過ごしており、まだ写真の整理もできていません。この件については、後日記そうと思います。


 スペインという国は、自由でのんびりした国でした。国民性と言えばそれまでですが、こんな感じで国が経営できるなら日本も見習うべきですが、本当に大丈夫なのか???と思わずにはいられませんでした。

 政治屋さん、若者が自国を捨てて他国へ行かぬようお気を付けください。

 その気力さえも失わす、教育をすればよいとお考えですか???


7月29日 「後輩へのお礼」
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 私の母校野球部が決勝戦に進出したので、日曜日に応援へ行ってきました。…とはいえ、10時プレイボールでその時点では自宅におり、早く愛犬をケージに入れねばと追いかけっこをしておりました。
 車を飛ばし、大宮の渋滞にはまり、停まる度にテレビを観て知らぬ間に相手にリードを許しておりました。駐車場がなく、公園から遠く離れた場所でやっと見つけ駐車し、汗だくになりながら球場へ。
 私が到着すると8回裏母校の攻撃中でした。あれよあれよと満塁になり、同点・逆転・追加点・ダメ押し点と6点も取ってくれました。
 9回表はあっという間に終わり、結果7-2で勝利し甲子園出場が決まりました。


 あたりを見回しても不思議な事に知人がおらず、人が減るのを待っても誰も見つけられませんでした。同期や先輩の携帯に連絡をすると「仕事」「行かない」と返事がありました。
 いつもなら私を誘って来る人たちが…です。理由を聞くと、「自分が行くといつも決勝で負けるから」というのです。9年ぶりの優勝なので、その間決勝で数回負けている訳で、気持ちが分からない訳ではないですが、ちょっと肩透かしにあった感じでした。

 今度監督さんを呼んで飲みに行こうという話で電話を切りました。


 さて、何でこんな事を記してしまっているかと言いますと…、私にとって久しぶりの野球観戦でしたが、すごくエネルギーをもらった気がしました。
 同点になった時には大きな声を出して喜び、逆転の際には高揚し、試合終了後、芝生席に座り、高校球児に対してこんなに感謝するとは思ってもみなかったからです。
 普段は決勝戦でもあまり行かなかったのに何故か今回だけは自発的に球場へ足を運びました。

 何か病んでいたのかもしれません(笑)。試合前後で体調も変わったように思いました。


8月8日 「猛暑ボケ」
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 スペインへ行く飛行機で、映画を観ていました。
 隣に座る白鹿さんを真似て「永遠の0」を観ました…2度も。映画とは無縁な生活をしておりましたが、かなり見入ってしまいました。
 白鹿さんは「本の方がオモロイワ」と言っていましたが、私は自分の生き方を反省させられ、靖国参拝の是非を議論すること自体がおかしな話だと改めて思いました。戦犯と言われる者はごく一部の人間であり、そのほとんどが「何が正しい事なのか」も分からず家族と国の為に馬鹿な戦争で大事な命を落としていったわけです。

 現在、従軍慰安婦が国際的な問題になりつつありますが、何が真実なのか…私に判断できるモノがありません。メディアによっても様々な見解となっておりますが、そのメディアも信用できるモノではありません。
 もしも、あるテレビ局の権力者やスポンサーが隣国の出身の方でしたら、当然圧力をかけてくるでしょうし、実際にそれは主要メディアで起きている事だと…ある方から聞きました。(この話も未確認といえば未確認ですが…。)

 スペインはイスラム教とキリスト教が歴史的にも混在しており、建物にもそれが表れております。イスラム教の教会が時代を経てキリスト教の教会となったり、それに合わせて増改築が繰り返された形跡が残っております。ある時代にはAという教えが正となり、ある時代にはBという教えが正となります。
 ある本で勉強しましたが「宗教とは他の宗教と共生する事を望まず、自分たちの宗教が良で他は悪という考えで、それが政治力を持つと相手を許せなくなるので戦争となる」と要約すると記されていました。それを分かってか日本の歴史の中で宗教に武力をもたせなかったのが織田信長であるわけで、彼のおかげで日本の歴史は大分変ったのだと思います。

 宗教を否定するつもりはまったくありません。ただ宗教が政治力をもったり、メディアコントロールしてはいけないと思うのです。
 集団的自衛権、記す機会があれば後日記しますが、まだ私にはよく分かりません。でも平和であって欲しいと願うのは世界人類の共通の願いであると思う訳です。
 終戦の日を前に、生意気な文章を記させていただきました。


8月11日 「開幕戦」
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 台風のおかげで先週土曜日の甲子園開会式が日程変更となり、開会式終了後の第一試合である母校の応援に行けませんでした。対戦相手は春夏連覇を狙う強豪でして、後輩がどのように戦ってくれるのか楽しみにしておりました。
 昼休みにテレビを観ましたら5-1で勝っており、目を疑いました。横で寝ていた愛犬に冷たい目で見られながら声を出して応援し続け、見事勝利!高校生の潜在能力の高さに驚きました。
 先日の決勝戦からまた強くなっているように感じましたし、良くもこの大舞台で力を発揮できたと思います。次戦は日曜日のようですが、帰路はお盆帰りの人達で混雑することが予想され、行くか否か迷っております。

 弊社は13日から15日までお盆休みとなります。

 前回のコラムでスペインにおけるキリスト教とイスラム教の混在を記しましたが、現在の日本であれば、ある宗教の建物に他の宗教が増改築して使い回しをするという事は考えられないと思うのです。私が設計した学校が他の学校法人に使われるのとは全く異なる次元な訳で…その理由を考えていると…工事金額の事もあると思うのですが、デザインも変わらず増築をしているのを見ると、やはりそのデザインを良いと思うからなのかなぁ~と。
 そして宗教を超えて皆が壊したくない価値ある建物だと思えるからなのだろうと推測しています。私もこのように力強く価値ある建築を創りたいと思いつつ…めぐり合わせを信じて日々精進します。


8月21日 「植木」
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 実は、今年の万年青は豊作でして、7つもの花が咲き、現在実が赤くなるのを「首を長~くして」待っております。また、黒川事務所より頂戴した植木は芸術的な曲線を描き、この成長が2年という月日を感じさせます。更に、田北さんのいらっしゃった会社からいただいた植木は、所狭しと葉を広げ、私に叱られ紐で矯正されております。


 私の母校は2回戦で見事に散りました。相手の試合運びの上手さは、本来母校監督のやりたかった事をそのままやられてしまったように感じました。

 「完敗です」と監督がインタビューでおっしゃっていましたが、まさにその通りだと…。でも、久しぶりに気分よく日々過ごし、高校球児に感謝!大差で負けはしましたが、あっぱれ!!!でしょう。


 弊社スタッフも入れ替えがあり、新たなスタッフも入社しました。活気ある事務所で楽しく建築を創りだせるよう、日々精進したいと思います。


8月25日 「報道悪」
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 ネット上で母校野球部の女子マネについて炎上しているようです。詳細はネットで観れば分かるので省略しますが、私はこの件に関してあまり良く思っておりませんでした。何を良く思っていないかというと…報道したこと自体とその報道の仕方です。

 高校生が話した事をそのまま伝えるのではなく、どのように報道すればよいのか報道する側が考えていない。あのような報道の仕方では悪く思う人が出て当たりまえ、話題性しか考えていない。
 相手は高校生です。私も何度も失言してご迷惑をかけた事もあります。だからこそ「勉強よりもおにぎりを優先する」など決して伝えてはならないと報道側が考えるのが常識です。
 この子はきっと傷ついているでしょう。

 ちなみに私は、母校で特別進学クラスに3年間いました。私の他にも野球部で数名おりました。
 このクラスは普通6限で終わるのにもう1限長い7限の授業となります。それなので私は練習に遅れて行き、途中から練習に参加することになりました。監督さんが理解のある方でして、それは野球部内でも黙認される事でした。その環境があったからこそ今の私があると…私は大学よりも高校時代の恩師に感謝の念が強いのです。

 この学校は文武両道を目指しており、一部の報道でそれをねじ曲げられたくないという意思と、この女の子も嫌な思いを吹っ飛ばしこれから頑張って勉強し、希望する大学へ進学するようエールを贈りたい。


8月25日 「天橋立」
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 金曜日の夜中から強行スケジュールで京都へ行ってきました…といいますのも、金曜日に、ある方からの依頼を受けましたが、それが上手くいけば私がとてもやりたいと思う仕事だったからです。

 京都と言っても、いわゆる京都の神社仏閣とは別物でして、日本三景の一つ「天橋立」のある宮津市でした。京都に行くので、一応奈良の白鹿さんに連絡をしてから…。


 2週間後にレポートを提出せねばならないという条件だったので、その日の晩に出発…勿論、愛犬を助手席に乗せて。「とりあえず眠くなるまでは突っ走るか…」と意気揚々と愛車を走らせ、浜名湖で華子(愛犬)と散歩。
 その後、華子に冷ややかな目で見られながら運転してたら遠くの空が光りだし、ホテルのイルミネーションにしては明るすぎるなぁ…と思っていたら雷の共演と判明。随分と賑やかに雲が明るくなり、パラパラと雨も。
 明るくなってきたのが京丹波あたり。

 宮津着は7時半、少し寝るかと仮眠をとる。華子が餌をくれと私を起こしたのが8時、でも餌をほとんど食べなかった、単に車酔いを訴えてきただけだったか…では、散歩でもするかと車を止めて天橋立へ。

 贅沢な散歩である。実はこの先に元伊勢籠神社(もといせこのじんしゃ)があると聞いていたので、私は真っ先にそこへ行きたかった。


 歩く事30分、元伊勢籠神社へ到着…国歌の意味を知る。

 華子を鞄に入れお清めをし、境内へ。
 「伊勢へ詣らば 元伊勢詣れ 元伊勢お伊勢の故里じゃ~」と民謡にあるように、私は偶然にもここ2年で伊勢へ行って出雲へ行って元伊勢へと行くことになったと実感。参拝しお札をいただいて山登り。リフトとロープウェイの選択肢があったが当然のようにリフトへ乗る。スキーをしていた時依頼だから約20年ぶり、華子と一緒に楽しんだ。

 高台から観る天橋立は流石の絶景。一息ついて下山し、オッチャンに割引券をもらってボートに乗る。船を降りてお礼を言って、市内を散策。

 このまちで仕事ができるようになるか…小笠原とは大違いではあるが似てる感もあり…。

 腹が減って食べるところもなく、港にでかでかと建ち誇るスーパーへ。「お前が邪魔なんだ」と独り言。
 にぎり寿司を買って公園で華子と食す。私が食事をするのに気付いた猫が小走りで近づいてくる。華子に教えてやると猫は止まった。華子は勢いよく飛び出し、私はリードを手放してしまった。
 華子はあくまでも好意的に猫に駆け寄ったのだが、猫は逃げ出す、追いかけっこ。そして猫は私の後ろの木に登る。
 猫が木に登るのを見るのは久しぶり。我々がいなくなるまで猫は降りてこなかった。


 夕方になって「そろそろ帰るか」と華子に聞くと、嫌そうな顔。「仕方ないだろ」と言って車に乗せる。

 後ろ髪を引かれながら帰路。高速を飛ばすと2箇所で虹をみた。こんなこともあるもんだなぁと華子に話しかけるも無視。

 宇治のあたりのジャンクションで訳が分からなくなり、ナビも教えてくれない状況でグルグル回って正規ルートで一安心。浜名湖あたりで睡魔がやってきて休憩。華子はご飯を我慢。
 「これは流石に強行日程すぎたか」と問うと、「ア~フゥン」とあくび。再び走り出すと眠気はおさまらず、前方で25キロ渋滞という知らせと共に富士で再休憩。テイクアウトで蕎麦を食すも華子は我慢。ガムと飴を交互に口に入れながらたらたら運転。
 横浜近郊で渋滞が始まった。その途端、正面に花火。「たまや~」と眠気覚ましに叫ぶと華子もあくびで応える。花火が終わると渋滞は解消されていた。


 家に着いたのは夜だったが、その後酒を飲みながらこの強行出張を反省し(たのか不知)、床に就く。

 今回の出張は、勢いで行ってしまった感は否めないのですが、どうしてこんな仕事が舞い込んできたかと考えると…やはり建築の神様はいるのだろうという結論に達し、生かしてもらえている分、頑張らなくてはと思うようになりました。
 ちなみに次の日に行っていたら、ドシャ降りの雨でした。


9月8日 「体調」
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 実はスペインへ行って朝から美味いモノを食べ、昼間っからカヴァを飲んで楽しい日々を過ごして帰国すると…体重が5キロも増えていました。それから2か月が経ち、自然と体重は元通りになりました。でもあと5キロ痩せねばと思っている今日この頃です。

 今年は後厄なので、もう少し我慢すれば体調も良くなるだろうと思っています。普通に仕事はできるのですが、左耳の調子が悪く、聞こえなくなる前に英語を話せるようになろうとリスニングCDを購入し、毎晩華子と晩酌しながら英会話を楽しんでいます。
 ある仕事でかなりストレスを感じるようになり、頭がクラクラしてきて近所の病院へ行ったら血圧がかなり上がっていました…薬を飲んでいるのに。その他万年足首捻挫は痛風の後遺症なのか分かりませんが、健康だった頃を懐かしく思うと共に、大学を卒業してから建築家になる事を急ぎ過ぎ、生活のリズムがくるってしまっていたことを後悔しています…してないか、きっともう一度20歳に戻っても同じことをしていたでしょう。

 厄があけるまで、もう少しの辛抱と思って精進します。


9月9日 「ザハの作品?」
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 新国立競技場の工事費削減案が提出されたようです。

 これを手伝っている日本の設計事務所を知らない訳ではないので、記したくないのですが…あまりの酷さに笑いが止まりません。誰がこうさせたのか…まぁ世論がこうさせたのでしょうが、これは誰の作品ですかと思う訳です。これをみたら原案の設計者ザハは泣くでしょう…というかもうあきらめられてしまっている感があります。

 彼女の得意のシャープさを失い、手伝っている日本の大手設計事務所JVの愚作となる事間違いないでしょう。これは本当にコンペ審査員の落ち度です。
 ザハに慰謝料を払って、コンペをやり直す方が良いでしょう。私個人的には今の競技場を補強して仮設の席を増設し、意匠的に内外装をやり替えるべきと思っていました。そうしたら似たような案が、建築家協会の雑誌に掲載されていました。これを条件に再コンペをしたら良いと思います。

 本当にザハをかわいそうに思いますが、今の日本を考えれば当たり前の事です。ザハもその認識が足りなかったのでしょう…繰り返しますが確信犯は審査員です。
 誰が審査員だったかは明記しませんが、東京の都市を何も考えていない軽薄な流行の建築家、しかも競技場を設計したことのない建築家が審査員になっているからダメなんです。
 それを任命した都知事はもっと悪です。


 ちなみにこの時の都知事、表に出て来ないが相当の悪人です。

 黒川紀章が、都知事に立候補した意味を改めて考えさせられます。彼が亡くなってそれが明るみに出てきました。前都知事の汚職や現在進められているオリンピック施設の設計等、現都知事は黒川紀章の気持ちをどこまで理解できているのか…変人と言って終わりでしょうが。
 前都知事の汚職は前都知事が一人でできる事だと思えますか?彼を当選させる為に誰かがささやかなければできないでしょう…彼を汚職に導いた輩が日本を動かしているかと思うとこの国で生きている事に我慢ができなくなりそうです。


9月22日 「養育費」
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 華子が家に来てもうすぐ1年です。もう1年かぁ…と思う気持ちと、華子が無事に成犬となれた事を嬉しく思う気持ちと両方あります。
 会社ではアイドル犬となり、散歩をしていても犬好きの方々からは可愛がってもらっています。先日はミッドタウンでの散歩中に小さな柴犬2匹と偶然に出会い、私は「家に来たときはこんな大きさでした」というと他者は「1年でこんなに大きくなっちゃうのか!」と話が弾み、楽しい柴犬パーティでした。

 その帰りにどうしても買いたいものがありペットショップへ。
 実は華子は雨が嫌いでして、雨の日の散歩は一苦労します。直ぐに庇のあるところへ行ったりまたそこから動かなくなったりします。でも、家ではオ○ッコもウ○チもしない綺麗好きなので、どうしても連れて行かねばならず…ピンクの雨カッパを買いました。店員さんに試着させてもらうと固まって動かなくなり、集ってくれたお客さんらとで笑いました。

 1年経って、だいたい華子に必要な物は揃ったかなぁと思っておりますが、以前飼っていたハマとは養育費が雲泥の差である事に気付き…バカ飼い主なんだということがわかりました。
 ちなみに雨カッパは9,000円近くしまして、ハーネスは4つ目…ついでに「華子の餌」と「私の昼食」とどちらが高いのかというと実は前者です。

 それに加えて私の携帯とメガネを数度壊したので、高いメガネは諦めて今はZoffの安価なメガネを付けております。華子はどんどん良いものを身に着け私は安価な物…どこかの家族のようです。
 その他、私の油絵道具と衣類やパソコン等のコード破損、そして床壁の破損を合計すると…素晴らしい養育費がかかっております。


 しかしながら良いところもたくさんあり、自慢になります。
 華子はまったく吠えず、近所迷惑対策費がかかりません。車に乗せても静かにしており、奈良・出雲・宮津・鎌倉へ連れて行っても、車も汚さず傷つけず静かにしております。

 私のアルコール摂取量を減らしてくれているのも利点なのでしょう。


10月6日 「とんぼ」
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 台風一過で午後から夏のような天気になりました。夕方にとんぼ見ながら考え事をしておりました。

 今週の日曜日が黒川紀章の命日であること、華子がきて一年が経つこと…会社を設立していろんなお施主さんに出会ったこと、スタッフも増員されこんなに短期間でしっかりした事務所にできたことを嬉しく思う等…。


 自分の作品だけではなく、建築はお施主さんの性格で変わるものだと感じています。たくさんのお施主さんから仕事をいただいて、建築に限らず様々な作品を設計・制作させていただいておりますが、その施主の性格によって建築はやさしく包み込んだり反発したりするものだと…。

 ちゃんと建築を大事にしてくれるお施主さんであれば、建築もそれに応えようと頑張ってくれている気がしますし、テキトウにメンテナンスもしないでいると建築は怒り心頭で爆発してしまいます。何でこんなところに不具合が…と思われる建て主さんは、建築と向き合って会話をしていただければと思います。
 通訳はいつでもしますので…。


 人間のエゴや金儲けの為に建てられた建築は、どことなく寂しそうに見えるのです。そんな建築を観ると私は悲しくなります。


10月15日 「アベノミクス」
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 週末に黒川紀章の命日でOBが集まり、私は用事があって2次会の最後の方に参加させていただきました。毎年の事ですがもうあれから1年かと思い、時の流れにだけは逆らえないなぁと感じます。

 さて、その席でも話したのですが、アベノミクスで景気が良いという話は???だと…。
 弊社の話ですが、工事してくれる会社がなく、工事がストップしている案件がいくつもあります。おそらく職人さんを東北の復興やオリンピック施設に取られてしまっているのではないかと推測します。
 予定していた建物が建てられず、監理業務が遂行できなくなり、予定していなかった設計業務を増やすしかないかと考えております。大手設計事務所や大手ゼネコンは儲かってしょうがないでしょうと思ったら「単価が合わない」等贅沢な悩みを持っているようです。


 東北復興はなかなか進まないという噂を聞きます。何度も記しますが、私の東北復興計画や日本再生計画をやらずして上手くいく訳がないと私は思っています。
 これに関してはそのうちにここで紹介しようかと思っていますので、どなたか政治屋とお付き合いのあるかた教えてあげてください。アベノミクスはこれなくして成功できないと思う訳です。

 消費税に関しては、私は計画通りに10%にあげるべきだと思っています。多くの人から評価を受けたアベノミクスはとりあえずやらせてみたら良いと思うわけです。少々の我慢はつきものです。税制改革したって私のような中年独身男性は苦しめられる側にしかなりませんが、日本再生の為に我慢しようと思っています。
 ただし、どのように税金が使われているのか全て明確にして第三者チェックは必要だと思いますし、議院定数も早く減らせよと思う次第です。


 アベノミクスが失敗だと判断するには時期尚早と思います(私は支持者ではありませんが…)。


10月20日 「大臣」
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 経済産業省と法務省の大臣が辞任したのに、株価が今年最高の上げ幅を記録したというニュースを観ました。株価が上がった理由が他にあるにせよ、一体大臣って何なのよ?と思う訳です。それだけ重要なポストであるならば、大臣として辞任するのはおかしいと思う訳で、辞めるんであれば国会議員を辞めなきゃならないのでは…と。

 確か大臣(閣僚)は、民間人でもなれるんじゃなかったか…であれば大臣を辞職するから許してね!というのはおかしな話で、野党もそれでおしまいとするのでしょうか。

 そもそも大臣という重役が、前任の方々には荷が重いのでは?と感じていました。首相が何故か女性を入閣させたがっていますが、民間人でも良いからもっと頭が良く政治家としての適任者を選出してくれよと思います。辞任する理由があまりにも馬鹿げていて、こんなくだらない事に国会という税金が使われているのかと思うと、日本は何時まで経っても再建できないでしょう。
 別の機関でこういうチェックできるようになれば良いのに…と思います。


 私は地方分権推奨派です。1票の格差という問題も解決する為に、各都道府県から議員は一人で良いと思っています。ただし、その一人が県民の数だけ票を持っていれば良いと思う訳です。
 票を多くしたければ、頭を使って県民を増やす努力を地方がすれば良いのです。議員はあくまで都道府県からの代表でありますが、偉い訳ではない。

 そして国会は柔軟に移動できるものとし、今国会は福島にあるべきだと思っています。それと首相というポジションは、不要だと思っています。日本は「和」の国なので、トップを決めてヒーローにする事を嫌うと思います。
 最初に高かった支持率が直ぐに降下するのもその為かと…。

 難しい話は分かりませんが、欧米の国会の真似をするのではなく、日本は日本の文化と歴史がありますから、それに合致したモノを作るべきだと思います。


 続きはまた近日中に…。


11月4日 「平成幕府」
コラムタイトル11-01

 以前ここに記したか忘れましたが、“幕府”という政治的考えが古来日本にはありました。元は中国から伝来した言葉のようですが、日本でいうならば天皇がいる場所とは別に役所や国会のある場を指すと認識しています。

 鎌倉・室町・江戸幕府が存在したのも征夷大将軍が戦をするのに幕で府を作ったもののような意味であり、私的な考えでは簡易的な(移動可能な)建築を集合させた政府であると………何が言いたいかというと、前コラムの続きですが、日本に合致した国会は幕府が基本ではないかと思うのです。勿論、単に幕を外壁とした役所ができる訳ではないのですが、国会は移動可能なものにすべきということです。
 そういう意味で、私は現在日本の最も大きな問題が福島にあると思うので、国会(幕府)は福島にあるべきと記しています。問題のあるものをなるべく見ないようにしたいという人間の心理があるからこそ、最も重要な機関が直視できるようにせねばならないのです。


 幕府が始まった1192年から大政奉還まで675年、明治維新から現在までが147年ということを考えると、日本の欧米化の歴史は浅く、欧米の良いところは見習うにしても日本の伝統も引き継ぐべきだと考えます。今の政治が既に空回り、または日本の文化や現代に即さない制度であるとは多くの方々が感じているはずで、制度自体を見直すのは今しかないだろうと思います。

 ………こんなことをここに記したら、「田中は頭オカシクなったかなぁ?」と思われるかもしれませんが、政治家は現在の身の回りの事だけを考えるのではなく、過去も未来も考えて日本を動かして欲しいと思います。

 数百年後の社会の教科書に、「平成幕府が日本を好転した」となれば良いなぁ…と夢見ております。


11月10日 「新エネルギー」
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 地方分権と東京の未来考察は同時に考えねばならない重要事項だと思っております。何故なら本気で地方分権をするのであれば、東京を解体せねばならないと思っているからです。

 地方を再生する為にも、地方分権は不可欠であるのは多くの方が同意してくれると思いますが、地方分権するには東京という巨大都市がどうしても邪魔をするのです。よって自論ではありますが、一旦東京を空虚にできないかと考えますが、それをするには莫大な負の遺産を抱える事となります。それであれば、東京を何らかの特区にして都市機能を分散するしかないかという考えとなり、さて何の特区にするかと悩んでおりましたところ「新エネルギー特区(新しいエネルギーを研究し生み出し供給する場)」にすれば良いという結論に達しました。

 日本は「ものづくりの国」でありますから、石油価格等で外国に景気を左右されることなく、未来の子供たちにも夢を与えられる場所として、新エネルギーを真剣に国を挙げて研究する必要があると思います。実現できれば一石二鳥となりますが、地方分権と同時に新エネルギーが創出できれば、原発もいらないですし、諸外国もこれに習う事でしょう。


 日本の食文化が世界遺産になりましたが、数百年後に日本のエネルギー文化が世界遺産になればと…数十年後、これによって東京は国際色豊かで熱心な研究者で溢れる事と思います。
 日本全国のエネルギーは(仮称)全国環状道路の地下を利用して東京から地方に供給され、隅々まで富が行き渡るようになることを夢見ております。


11月18日 「環状道路」
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 私の母方の実家が宮城なので、津波被害の後に宮城へ親戚に会いに行きました。その際に親戚から津波被害はある有料道路がせき止め、その道路の海側と山側では被害状況が異なると聞き、津波は建築ではなく、土木の力で止めるしかないと考えるようになりました。

 ………という考えもありまして、災害時に安全な道路が必要で、避難だけではなく物資の運搬やエネルギー供給にも有効な道路の整備をして欲しいと思います。日本は海に囲まれた島国なので、この道路が海と山の間に全国で必要になると考えると、日本を環状する道路となります。日本地図を眺めてみましたら、ほとんど環状道路候補となりうる道路は存在するので、これらを強固に整備できれば(仮称)全国環状道路は日本を津波から守れるのではないかと思っています。


 先週だったか…偶然にも仕事でお会いした方数名から「コラムを読みましたけど、面白いですね。」と言われました。あまりこのコラムが仕事で話題になる事はないのですが、仕事関係の方から読んだ!と言われると…どうも書き辛く…とはならない性格ではあります。

 お仕事の関係者の皆様、クダラナイ文章ばかり書いてすみません。
 でもこんな感じで書き続けます。


11月25日 「山と海の共生」
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 「森は海の恋人」という本を以前ご紹介したかもしれませんが、前回のコラムに記した「全国環状道路」はまさに山と海の間を走る道路となります。この道路が森と海を寸断する天の川のような役目をするのではなく、山と海が共生する橋渡しとなる機能をもたせれば良いと考えております。
 交流の場としては、道の駅のような「海と山の幸が置かれた直売所」があったり、山と海の人々が共同のお祭りを催すなど交流を深めることで災害時にも協力しあえるのではないかと考えます。山と海の共生こそが、自然と人間との共生の原点であるとこの本を読んで感じております。

 さて、訳が分からない選挙が近づいております。弊社はストレスのかかる業務が幾つか残っているのですが、無事に師走を乗り越えられそうです。しかしながら景気の良さか悪さか…工事業者の金額吊り上げ等で、弊社で設計した案件が建て始められないモノが5件くらいありまして、予定していた監理業務が来年度以降に延期となってしまいました。
 設計業務を無理にでも増やさねば…という想いもありまして、スタッフの協力を得て頑張っている矢先に「解散」とニュースで聞きました。大手は潤っているのでしょうけれども政治屋さんは欧米的な考えばかりで、日本の歴史文化を理解してくれないようです。


 数年前から弊社は少し人間増員しております。以前は私が直接クライアントと打合せをして手を動かして少ないスタッフに補助してもらって…という考えでした。しかしながら、姉歯事件以降、小さな事務所潰しとも思えるような社会的ルールとなりつつあった事もあり、「物を言える設計事務所」にならねばならないと認識し直しました。
 現在10名を超えるスタッフ数となり、純粋な建築を追及し更なる荒波に力を合わせて立ち向かっていこうと考えております。


12月1日 「代表作巡り」
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 土曜日に、希望するスタッフらと黒川紀章の代表作を見学に行きました。スタッフ数が増えた事もあり、私の建築に対する考えをスタッフに浸透させるのがメインの目的でした。
 前日の金曜日にお酒を飲みながら模型を使って説明し、当日は華子も連れて国立新美術館と中銀カプセルタワーの順に見学しました。時代と共に変化した黒川氏の概念やそれぞれのコンセプトとそれを形にする情熱、創り上げる技術力と施主へ伝える信念等…弊社では同じ条件で仕事を依頼されたとしてもこれを実現できる実力が事務所にも個々にもない事を痛感したはずです。
 弊社スタッフが一丸となって個々の能力を高め合い、結果「より良い事務所」を目指したいと思います。


 「聖蹟こころ眼科」の内装設計をさせていただきましたが、昨日開院いたしました。院長先生の心意気に感服し、内装設計に励んだのは勿論のことですが、診察券のデザインやサインの彫刻制作までさせていただきました。
 夜な夜な彫刻をしていたので、華子(愛犬)の体調変化に気付かず、餌を食べずに元気がなくなっておりました。昨晩、病院へ連れて行き、歯が悪いのか?その他の病気なのか…と先生に相談し、血液検査までしたのですが…悪いところは何処もなく、華子が「具合悪いように演じている」という結論に達しました。

 家に帰っても遊んであげないで一心不乱に彫刻をしていた事に反省しております。また華子に悪い事をしてしまったと謝って、今朝は早起きしてたくさん遊びました。
 少し元気になりまして餌も食べるようになり、現金な奴だと苦笑いしております。


12月8日 「師走」
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 先週の金曜日に弊社の忘年会をやってしまいました。

 今年はあまり良い年ではなかったので、早く忘年してしまいたいと考え、早めの忘年会でしたが、師走に入り新たな仕事がバタバタと駆け込んでまいりまして、「流石師走だなぁ…」と毎年恒例の忙しさを楽しんでおります。


12月16日 「杖」
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 先週の金曜日に朝から歩き回り、スタッフに「早歩きしないと仕事が逃げると思え」と言って自分が率先しておりましたら、夕方に足首が痛くなり、夜には歩けなくなりました。昨年の痛風は右足首だったのですが、今回は左足首で「まさか両足なるとは…」と落ち込んでおりました。夜も痛みから眠れず…土曜日は車で現場へ行くも傘を杖代わりにして皆から気を遣われ恥ずかしい思いをしました。
 午後は新スタッフと母校の校舎を見学に行く約束でしたので、我慢できずにホームセンターへ行って杖を買いました。母校へ行くのにビニル傘を杖代わりにしたら後輩に笑われるだろうと思ったからですが、なかなか自分に合った杖だったようでゆっくりと歩けるようになりました。


 日曜日は杖を突きながら、華子に引っ張られ散歩に行きました。その光景は「みっともないったらありぁしない」と思いながらも家で用を足さない綺麗好きな犬なので行かないわけにもいかず…ついでに投票もしてくると、初めての出口調査に協力させられました。

 足の痛みから油絵もはかどらず…という言い訳でして、家で酒を飲んで早めに就寝しました。そして本日、早朝から現場打合せでして、杖を助手席に乗せて現場へ行きました。
 現場の打合せが終わり、会社に戻り杖を棚に引っ掛けて仕事をしていると…みるみるうちに足の痛みが消えていきました。薬のおかげなのか分かりませんが、仕事を休むなと建築の神様に言われたか…良く分からん足の痛みを物語るかのように杖が飾られています。

 捻挫なのか痛風なのか…。


 本日、弊社役員や知人から電話がありました。亡き師の事務所の少し悲しいニュースでした。ネットにも出ているので一応記しますが、私の目標とする事務所であっただけに残念な想いです。


12月26日 「仕事納め」
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 弊社の業務は明日までです。何度も記しますが、今年はあまり良い年ではなかったですが、新スタッフや新しいお施主様とも多く出会うことができまして、良い部分もあったかなぁと感じています。
 また、嫌~な心境の時に会社中を和ませてくれる愛犬華子には頭が下がります。すっかりアイドル犬ですが、その役割を感じ取っているのか…。


 消費税も8%となり、コンビニで買い物をするにも支払に面倒だと感じておりました。
 先日私の前に会計をしていた人が、カードを出して会計しており「コンビニでカード???なるほど!」と思い、私も真似をするようになりました。
 便利と言えば便利なのですが、幾ら使ったか分からない状況となるので、貧乏性の私は節約を心がけるようになりました。


 昨年までは忘年会シーズンになると、土日も含めほぼ毎日忘年会でしたが、今年はあまり忘年会の予定が入りませんでした。やはり景気悪いのかなぁ…と行きつけの居酒屋で愚痴をこぼすと、マスターから「うちもあまり宴会入らなかった」と言われ、私だけではないのか…と思いました。

 その後、建築業界の愚痴を言い、料理業界の愚痴を言いました。見栄えばかり気にして、味のテキトウナ店が多いと…。
 マスターと酒を飲みながら愚痴っていたら、3人組の女性が入店したので、これはまずいと二人とも会話を止めました。女性がこんな居酒屋にくる社会になったかと独り言を発し、店をあとにしました。


 来年は良い年になることを祈り、身に染みる寒さを感じながら帰宅し、華子の笑顔に癒され床に就きました。


バナースペース

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