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株式会社田中俊行建築空間設計事務所は、用途・規模・構造を問わず、あらゆる建築作品を設計する事務所です。

第17回渡航2011年12月4日(日)~9日(金)

第1日目

9時
竹芝桟橋着。

会社がバタバタの状態のまま出張の日を迎えてしまった。
今回の渡航は少々後悔している。


それにしても閑散期だというのにかなりの人ごみで、「世界遺産」も良いとは言い難い。


10時
出航。

仕事仲間から呼ばれて宴会に参加するも、途中で中断。

アナウンスで仲間が呼ばれ、大親分からの誘いで大宴会に参加せよ…と。


11時
疲労感タップリの私は、断って部屋に戻る。


12時
施主から電話。
そうだよなぁ~…酒飲んでる場合ではないと実感。

今日は富士山が奇麗に澄んで見える。


12時30分
メールチェックすると、流石に日曜日だからか受信件数は少なかった。
その中に奈良の“白鹿さん”からのメールを発見。

白鹿さんとは、“昔々、親戚だったかもしれない可能性”を残したままだ。
アニミズムメールを堪能する。


13時
カップラーメンを食す。


14時30分
「船の揺れに注意!!」とアナウンス。

大して揺れる訳でもないが、観光客の年齢層が高いので仕方ないか。
横になる。


16時
数度起きたのだが、いよいよ寝すぎて腰が痛くなってきた。

この苦痛が出張中、最も嫌な時間である。


16時20分
サンセットの見物。

いつもは宴中に過ぎてしまうが、今回は30分くらいボーっと眺めていられた。
父島写真17-01

父島写真17-02

父島写真17-03

父島写真17-04

父島写真17-05


17時
サンセットの見物帰りに、仕事仲間の部屋へ立ち寄る。
4人とも酔いつぶれていたようだ。

余程楽しかったのか…。


18時
少し船が揺れてきた。
いつもの“黒潮越え”のためであろう。


19時
船内が静かになった。

腹いっぱいで騒いでいた人々は、おそらくゲロゲロだろう。
毎回こんな事になるなら、船のスタッフはアナウンスしてあげれば良いのにと感じる。

自分たちの儲けばかり優先させていると実感。


22時
波も穏やかになった模様。

カップラーメンを食していると、親分と出くわし挨拶。
大宴会はまだ続いている模様。

苦笑いして去っていった。


22時30分
本日は、アルコールを摂取せずに一日が終わりそうだ。

おそらく正月以来の休肝日。
それだけまぁ、良く毎日飲んだ。

清涼飲料水を買いに自販機へコインを入れると、値段が通常の値段に変わっていた事に気付く。

きっと文句言われたのだろう。


23時
再び横になる。
もう直ぐ中間点か…。


酒を飲まず、腰も痛く、船内をフラフラする事数度。


第2日目

6時
起床…というか起床時刻は不明。
曇り空の下、天気のせいで船の速度が遅く感じる。


8時30分
大して空腹でもないのだが、カップラーメンを食す。
船に乗って3つ目である。

酒を飲まないとこんなものしか食べられないのかと、ガッカリ。
ゴミ捨てに行くと親分の親分と遭遇。

昨晩の大宴会に参加しなかった事を言われるかと思ったが、特に触れられず、仕事の話をして別れる。


10時
聟島列島がいつものように見えてきて、天気も少しずつ良くなる。


10時30分
今回はカツオドリのお迎えもなく、さみしい気もする。
父島写真17-06


11時
いつも出迎える父島タクシーのクルーザーもお出迎えなし。
ダイビング用の船が1艘遅れて来るも、手は振らず。

何だか父島も変わったか…。
父島写真17-07

父島写真17-08


11時15分
船が汽笛を鳴らす。

おそらく「10分遅れの到着予定」とのアナウンスだったのが、時間通りに到着することになり、お迎えが間に合っておらず、港に人は見えない。
父島写真17-09

父島写真17-10


11時30分
荷物を持って降りようと窓を覗くと大勢が出迎えていた。

やはり、到着時刻の伝達が上手くいっていなかったのだろう。


11時40分
数名の方と立ち話をしてスケジュール確認。

宿へ行くといつもの通りにハンプティさん。
「いつもの部屋で…」と言われ、スタッフから持たされたクリスマスプレゼントを渡す。

大したものでもないのに、喜んでくれた。


12時
会社へ連絡。

その後メールチェック。


12時30分
近くのパン屋で昼食を得る。


13時30分
寄り道開始。
父島写真17-11

父島写真17-12

父島写真17-13


13時40分
早速マンタが挨拶にきてくれた。
父島写真17-14

こういう行為を普通に体験できるのが愉快である。
父島写真17-15

父島写真17-16


14時
山の上の打ち合わせ場所へ。
父島写真17-17

父島写真17-18


16時
打合せ終了。

暗闇の中、トボトボと山を下りる。


16時30分
次の打ち合わせ。

島の人たちは穏やかでのんびりしている。
このペースに慣れないと、島での仕事はできない。

イライラしているうちは、良い仕事の話にはならない、
………と自分に言いきかせる。


18時
打合せ終了。
宿まで送ると言われるが、断って海岸を歩く。

波打ち際から会社に連絡。
洗脳されて穏やかな状態だというのに、電話の向こうからは真逆の話。


18時
宿へ戻って、メールチェック。

電話のとおりにメールがドッサリ。


19時
宴のお誘い。


19時30分
宴のお誘い。


20時
宴からの呼び出し。

仕事を投げ捨てて出かける。


21時
1次会終了。

2次会は小さなバー。


22時
バーにあった白黒コインをひっくり返すゲームで圧勝し、大人げなく喜ぶ。


23時
仲間が集まり大宴会になりそうであったが、そこまでのパワーもなく退散。


24時
宿に戻り就寝。


第3日目

7時
起床。
その後いつも通りの生活。

明日は終日母島なので、今日中に父島の仕事を終えるのが目標。
自然と力が入る。


8時30分
宿を出る。

現場へ。
猫がまったくいないのが不思議である。

鳥が私を心配して追随する。
猫に頼まれたのか…。


10時
打合せ中だというのに、会社や内地から電話の嵐。

次第に機嫌が悪くなる。
父島写真17-19


12時
昼食。

何を食べたか忘れるくらい、頭の中がゴチャゴチャになる。


12時30分
一人急いで食べて、宿に戻る。

会社と内地現場との交信。


13時
お迎えの車。
山の頂上の現場へ。

息を切らせながら検査。
こんなチッポケな建築なんぞ、自然界から見ればゴミのよう。


14時
次の現場へ。


17時30分
次の現場へ。


19時
ヘトヘトで宿に戻ると、会社からのメール。


21時
仕事終了。

近くの店へ。


23時
機嫌が悪い状態のまま、時が過ぎた。

そのまま宿に戻り、1時間くらい仕事をして就寝。


第4日目

6時30分
起床。
今日は母島へ行く日。

いつも通りだが1時間早い。
父島写真17-20


7時
出かける前に、約束したおにぎりをハンプティさんから渡された。
父島写真17-21


7時30分
出航。

相変わらず、オバサマ達の集団が座席を占領し、これから2時間10分、私は立ち続けることになる。

天気は曇りか…。
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8時
“ハートロック”に挨拶。
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朝焼けからか奇麗に見えない。
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9時
母島が見えてきて、カツオドリと挨拶。
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雲は楽しそうに自由な膨張・圧縮を繰り返す。
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9時40分
母島着。
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父島写真17-34

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何かの視線が気になるが、無視して山の上の現場へ。
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11時30分
現場確認終了。

山を下る途中、鷹に遭遇。
この鷹は天然記念物らしい。
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飼いならされているのかと思ったが、違うらしい。


12時
海岸で、ハンプティさんからもらったおにぎりを頬張る。


12時10分
奇妙な鳥が登場する。
おそらくサギの仲間。
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移動してもついてくる。
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13時
海岸を散歩しながらウミガメらと挨拶。

母島特有の鳥とも挨拶。
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14時
母島出航。
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父島写真17-44

カツオドリが先導する。
彼らのハンティング力には、目を見張る。
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自由に3次元空間を楽しんでいる。
NHKカメラマンは、糞をかけられていた。
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“ハートロック”が見えてきた。
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16時10分
父島到着。

宿へ飛んで帰り、データ処理。


16時30分
会社に電話しながら出かける。


17時
打合せ現場着。


18時30分
打合せ場所の移動。


21時
打合せ終了。

会社に電話し、待たせている宴へ参加。
直ぐに1次会は終了し、2次会へ。

この時間に飲んでいる人間は知人が多く、店に入ると知人だらけ。


24時
宴終了。

奇麗な星空を眺めながら、宿へ戻りメールチェックした後に就寝。


第5日目

7時
起床。

今日は最終日の割に時間がないので、風呂に入り身支度を整え、即座に仕事を始める。


8時
朝食、美味い朝食で気分が良くなった。


8時30分
外出。
急ぎ足である会社へ。
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9時
次の打ち合わせ。


10時10分
予定よりも10分打合せが伸びてしまい、次の打ち合わせ場所へ車で送ってもらう。


10時30分
現場にて打ち合わせ。


11時
次の打ち合わせへ向かいながら電話をすると、迎えに行くと言われる。

そのまま、拉致されるかのように次の打ち合わせ場所へ。


11時50分
最後の打ち合わせ場所へ向かう。
最終日に、こんなに打ち合わせが立て込むのは初めてか…。

昼食を取りながらの打ち合わせ。
チャーハンの味も分からずに食べ終わっていた。


12時40分
現地調査。

海の見えるレストラン、来年にはできあがって欲しいものだ。
対岸には海の見える浴場を作りたい。

小舟で行き来できたら最高かと…。
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13時30分
慌てて宿へ戻る。
父島写真17-53

別れを告げようとしたら、「スタッフの方へクリスマスカードを!」と渡された。


13時45分
乗船開始時刻はとっくに過ぎていて、慌てて船に乗る。


14時
出航。
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いつもよりは少ない見送り船。
父島写真17-55

白人女性が、数名ビキニ姿で見送り船に乗っているのが目立った。
彼女らが飛び込むと同時に、宴の誘いが始まった。


14時30分
宴会の始まり。

楽しい事は楽しいのであるが、私の頭の中は下北沢の現場。
もう切り替えてしまっている。

どうも調子が出ない。


22時
宴の途中で席を立つ。

大して揺れないのだが、あまり眠れない。


第6日目

6時
起床。

顔を洗いに行くと昨晩の宴参加者と出くわし苦笑い。

八丈島あたりから島を横切る際に、少しだけ電波が通じるようになる。
その一瞬を逃さぬよう、航路図とニラメッコしながら圏内アンテナをニラム。
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10時
カップラーメンを食べながら、同部屋の人と話をする。
実は、今日はあまり話をしたくなかったので、リップサービスもなく悪い事をしてしまったかもしれない。


11時
完全に仕事体制となり、携帯が数分おきに鳴りだす。
房総半島が見えてきたが、ここにきて波高となり少々船が揺れる。


13時
昼飯食う気になれず、東京湾内へ突入する。
電話とメールの攻撃に会う。

竹芝到着後のスケジュールがぎっしり決まる。
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前回の出張日記も冴えない文章であったが、今回は更に冴えない。
何しろ忙しすぎて、自然を堪能できる時間を奪われている。

誰に文句を言うまでもなく、自らの責任ではあるのだが、何ともこんな出張で良いのかと…。


そんな中、母島での鳥たちとの遭遇は嬉しかった。
昨年母島へ行った時は、もう二度と来たくないとまで思ったが、今回の渡航で鳥たちに品定めされたような感じで、彼らから島に来る事を許されたような気分である。


14時30分
予定通り15時30分に到着するとアナウンス。

その後は仕事に集中する為、今回の渡航日記はこれにて…。
次回出張は2月中旬の予定。


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