9時30分
竹芝桟橋着。
仕事の書類や図面等が段ボール1つ分となり、腕がちぎれそうになってようやく到着した。
ロビーには人が溢れている。
800人以上いるであろう。
9時45分
周囲にテキトウに挨拶をし、酒を買って乗船。
10時
出航。
今回からいつも宴をしていたサロンが無くなって、特2等客室になったと聞く。
小笠原海運もここまで商売染みてきたか…。
1等のメリットが削減され、船代は変わらない。
11時
会社と電話のやりとり。
もう少しで圏外となってしまう。
12時
会社と最後の連絡。
13時
3号室へ集まれと号令。
宴に参加する事となる。
23時
宴終了。
床に就く。
今回はほとんど揺れない。
7時
起床。
すっかり寝込んでしまった。
こんなに長時間寝られるとは幸運だ。
8時
甲板に出てしばし景色を眺める。
9時
カップラーメンを食す。
再び甲板へ。
聟島列島を眺める。
10時
トビウオを微笑ましく眺めていると、遠くで水しぶき…潮吹きであった。
その1分後、クジラが堂々とブリージング。
「良く来たな!」というような偉そうな態度。
迫力は満点であった。
一緒に見ていた観光客は、大興奮!
11時
もう直ぐ到着というところで携帯が鳴る。
会社からの電話は無視し続けたが、やはり出ることにした。
11時30分
父島上陸。
重たい段ボールを、指がちぎれそうになりながら運ぶ。
出迎えてくれた観光客と立ち話。
12時
常宿に到着。
「こんにちは」の次には、「いつも通りで良い?」
こんな宿があることを嬉しく思う。
明日はひな祭りということもあって、たくさんのひな人形が飾られていた。
クリスマスシーズンに続き、相変わらずの凝り性である。
12時30分
スーパーでおにぎりを買って浜へ。
波の音を聞きながら静かに昼飯。
13時15分
フラフラ歩くが人が多くて気分が悪い。
そんな中でも、いつもの鳥は私を見つけて追いかけてくる。
歌声にも磨きをかけ、翼をパタパタしながら歌い続ける。
13時30分
村役場で打ち合わせ。
今回は土日を挟むので、役所関係は今日中に片付けねばならない。
14時
支庁で打ち合わせ。
2現場分の打ち合わせを一気に終える。
担当者は島時間であってノンビリだが、こちらは取りこぼしがないか真剣だ。
14時30分
支庁を出ると迎えの車。
そのまま現場で検査。
18時
会社に連絡。
走って宿に戻りメールのチェック。
たまったメールは77件。
“良い数字”とは言い難い量である。
19時30分
もういい加減にしてよ~と宿を出る。
カメ店長の店へ。
19時40分
混んでいる事もあり、カメ店長は無愛想。
店員も無愛想。
仕事関係者も集っていて、あまり宜しくない状況となる。
21時
テキトウな言い訳をして店を出る。
2軒目では笑顔で迎えてくれた。
仲間も集い、あっという間に時は経つ。
24時
ほろ酔い気分で浜を歩く。
満天の星空。
なんとなく疲れてしまって、トボトボ宿へ。
世界遺産にならなければ良かったのに…。
7時
起床。
いつも通りの朝段取りで、美味い朝食をいただき、9時の迎えを待つ。
9時
迎えの車。
いつもは歩いていくのにその時間さえも蝕まれていく。
夜明山ふもとから山登り。
頂上付近で完成検査。
11時
図面を届け、打ち合わせ。
12時
宿へ戻りメールチェック。
昼飯を食べねばとソワソワしながらデスクワーク。
ハンプティ似の宿のお母さんから、「おにぎり作ろうか」と言われるも甘えられずに断る。
12時30分
外に出る。
数度行ったことのある韓国料理屋へ。
まだ記せないが、この店は何かを感じる。
腹いっぱいになり店を出る。
13時40分
宿に戻ると「尋ね人がきた」とハンプティさん。
聞くと住宅のお施主さんらしく、私と約束していたと…。
急いで支度をして、打ち合わせ場所へ走る。
14時
すっぽかしてしまった事を詫びてから、打合せスタート。
15時
建設予定地へ移動。
現在は草むらとなっているが、整備をしないで建てることができないかと脳みそをフル回転。
16時
打合せ終了。
被災地の親戚と奈良の白鹿さんに島の野菜を送る。
16時20分
浜へ向かう。
自由な時間がほとんどない状況となってしまった。
何のために父島の仕事を始めたのか、自問自答。
それにしても島は混乱している…人々は気付いていないだけ。
観光客の多さに無欲だった島が欲だらけとなり、競い合って民宿を建てている。
土地が余っていれば、どこにでも建てようとギシギシだ。
人々の性格までも変容しているように感じる。
そういった意味では、ハンプティさんが客を受け入れを少なくしている態度がとても良く分る。
日本語は下手だが筋の通った人だ。
17時30分
今回の渡航では、魚とは会えないし猫とも1匹挨拶しただけ。
野良猫は捕獲され内地に送られるようになっているという。
かわいそうな猫たち…収容所があるのだが、セコイデザインのこの建物をぶっ壊してやりたくなる。
それにしても、鳥たちはずっと私の傍から離れない。
不思議な鳥たちだ。
18時
待ち合わせの飲み屋へ。
島の友人らとの宴。
相変わらず楽しい時間である。
24時
ハシゴ酒を終えて、あっという間にこんな時間で歌でも歌いに行くかとなる。
島にはカラオケボックスのようなものは当然ない。
皆の前で歌う店となるのだが、この店が満員で入れないという。
後味の悪い状況で解散となる。
これもすべて、世界遺産のおかげである。
24時20分
就寝。
7時
起床。
今日はまた忙しい一日である。
いつも通りに身支度を整え、朝食も腹いっぱい食べる。
9時
宿を出る。
今日も寄り道はほどほどに、鳥たちと現場へ向かう。
9時30分
打合せ開始。
11時
打合せ完了。
帰ろうとすると呼び止められ、山の上の現場に行って欲しいと…。
11時30分
山登り開始。
12時50分
山登り完了。
結構体力は消耗するものだ。
13時30分
繁華街へ送ってもらい、スーパーでお弁当を購入する。
鳥と共に昼飯を食らう。
そのまま打合せ現場へ。
16時
打合せ完了。
こんなに時間がかかるとは思ってもいなかった。
16時10分
そのまま車で島内視察。
夕日はいまいちだった。
18時
島の親分から連絡有。
宿でのデスクワークを終えて呼ばれた場所へ。
21時
その次に呼ばれた店へ。
23時
更に、その次に呼ばれた店へ。
明日は波が高いと聞く。
24時
宿に戻り就寝。
6時
起床。
今日は最終日であるが朝から重要な会議に出席する。
寝ぼけている場合ではない。
6時20分
そぉ~っと階段を下りると、ハンプティさんは朝食を作っていた。
挨拶を交わし、風呂に入る。
7時
朝食。
7時30分
身支度に加えチェックアウト準備。
7時45分
荷物を預けて、お金を支払い外出。
お釣りと領収書が後回しになるのはいつものこと。
8時
会議場所へ到着。
9時
会議終了。
残り時間は、のんびり過ごす。
今回の渡航日記はここまで。
実は、帰りの船でたくさんのクジラが見送りしてくれた。
嬉しくなって、しばらく甲板にいて外を眺めていた。
私の部屋の他の人々が、部屋で宴をしていてゆっくりできなかったり、渡航仲間で「今回で引退する方」がいて、かなりその宴が盛り上がったことも、今回の出張のエピソードのひとつ。
更に、東京湾に入ったら観光客が塩っ辛い乾き物を海鳥に与えてイラツイテいたのに、会社からかなりの仕事連絡が入ってしまいどうにもならない状況であったことなどいろいろあった。
次回の渡航は5月。
年度末の忙しさも終わって、ノンビリ出張できる事を祈る。